10月の住宅着工、予想を上回る10.4%増と高い伸び

10月度の新設住宅着工戸数は、前年同月比10.4%増の7万3174戸
と、予想(市場予想中央値5.2%増)を大きく上回り、8か月連続増加と回復基調が鮮明です(国土交通省発表)。

2年前の2019年同月比では1.1%増とコロナ前水準まで戻り、季節調整済み年率換算値は89.2万戸(前月比5.5%増)となっています。

持家が順調に伸び、懸念されていた貸家も好調に推移し、分譲にはばらつきがあるものの全体では年初から右肩上がりに伸びています。

着工戸数全国

withコロナで住まいへのニーズは変わってきており、当面持家着工は底固い動きが続くでしょう。

住宅着工件数推移

◆近畿圏は貸家の着工需要回復も、分譲マンション苦戦

近畿圏では持家とアパートなどの貸家着工が大幅増加となりましたが、分譲住宅特に分譲マンション着工が大きく減です。

持家と貸家はコロナ関係なしの2年前同月比でも高い伸びですが、分譲住宅は2年前同月比も(特に分譲マンション着工の)減少が目立っています。

近畿圏テキスト

本格的な冬を前に、給湯器の品不足が深刻化しているようです。スムースな着工のため、早期の混乱解消が望まれます。






カテゴリー: 住宅市場動向・統計 | 10月の住宅着工、予想を上回る10.4%増と高い伸び はコメントを受け付けていません

新築マンション市場は東京快進撃も関西は投資用壊滅(10月)

東京の新築マンション市場は(関西から見ると)いわばミニバブル状態で、時間をかけて売る前提と思える(?)高い販売価格でもどんどん売れているようです。

住友不動産が得意とする、資金回収を急がず高い利益率を目指すマンション販売戦略を各マンションデベロッパーが採用し、インフレ気味の市況にアジャストしているという感じでしょうか。

近畿圏は8月以降失速気味なので、対照的な市場環境になっています。

近畿圏新築マンション市場10月度は、投資用コンパクト型が契約率39.4%(156戸/396戸)に沈む一方、実需向けは発売戸数1,061戸(前年同月比7.9%増)契約率64.0%となりました。

実需系に2か月連続50%台という低迷から復活の兆しが見えたのが明るい材料です(不動産経済研究所)。

発売戸数と契約率

コロナ禍が始まって1年半、大阪市部の物件供給数や販売状況を見るとコロナ以前とは様変わりの様相になっています。

ワンルームなど投資用狭小型は出せば売れる状況が一変、発売数・契約率共に大不振が続くなか、3LDK中心ファミリー物件はコロナ前を超える発売数になるなど、仮需型と実需型が対照的な動きです。

大阪市部物件販売状況

価格帯別では3000万円以下=投資用ワンルーム型が不振、高価格帯も(7000万円台を除き)非常に厳しい初月契約率です。

価格帯別

以前は多かった首都圏などからの高額タワーマンション投資需要などは、消失しているようです。

近畿圏10月の指標(ワンルーム等コンパクト型含む)。

・発売戸数:1,457戸(前年同月比3.0%増)
・契約率:  57.3%(前年同月比0.7ポイントダウン)
・1戸当り価格: 4,222万円(前年同月比13.9%ダウン)
・1㎡当り単価: 72.0万円(前年同月比1.5%ダウン)

円安の勢いが止まらず資材高が続くので、来年以降もマンション販売価格高騰は続きそうです。






カテゴリー: 住宅市場動向・統計 | 新築マンション市場は東京快進撃も関西は投資用壊滅(10月) はコメントを受け付けていません

三井不動産のららぽーと門真(コストコ併設)2023年春開業

三井不動産が、門真市のパナソニック工場跡地での大規模複合街づくり型開発プロジェクト着工を発表しました(10/15三井不動産ニュースリリース)。

計画地は京阪本線門真市駅南方約500m、国道163号線と大阪中央環状線に接し近畿自動車道門真IC至近と交通アクセスに優れ、広域集客する大規模商業施設適地です(大阪モノレール延伸新駅計画あり)。

このプロジェクトは、立地・マーケットに合わせて商業施設に住宅やオフィスを加えた街づくり型商業施設開発というユニークなものです。

約16.6ヘクタールの用地(2017年に約200億円で取得)は、商業施設街区(ららぽーと門真(仮))、小売街区(コストコ門真倉庫店(仮))、住宅街区(分譲マンション)及び事務所街区(東和薬品)の4街区に分かれ一体開発されます。

開業は2023年春の予定です。

ららぽーと位置図

住宅街区には11階建て155戸の分譲マンション(パークシテイLaLa門真?)が、長谷工コーポレーションの設計施工で計画されています。

事務所街区は、門真市に本社がある唯一の東証一部上場企業でジェネリック医薬品大手の東和薬品が進出です。京阪本線門真市駅近くの現本社ビルが築40年以上と古いので、本社社屋新築移転ということなのでしょう。敷地も相当な広さです。

ららぽーと門真(仮)の建物配棟図(入口は中央環状線側)。駐車場収容台数は約4,300台。
コロナ禍でも会員制ビジネス(=固定客)という強みで集客力があるコストコ併設のため、特に週末は凄い賑わいを見せるでしょう。

配棟図

ららぽーと門真(仮)は、来年秋開業予定の「ららぽーと堺」(今年5月着工)に次いで、大阪府内4施設目の「ららぽーと」となり、大阪府を縦断する幹線道路沿いドミナント出店最後のピースとなります。

大阪府内ららぽーと

ららぽーと門真(仮)店舗棟のイメージ図(三井不動産の資料より)

ららぽーと店舗図

館内イベントスペース、センターコートのイメージ。センターコートは各所のららぽーとで設けられていて、地域コミュニティ機能を担うものです。
いつも何か面白いことをやっていると顧客に思ってもらうことは、大型商業施設の集客には非常に重要な要素になっています。

センターコート

ららぽーと門真(仮)の周辺には複数のイオンモールなどがある大規模商業施設激戦区ですが、コストコ併設という強力な差別化で「ららぽーと」は順調にテイクオフし、競争優位に立つでしょう。

◆コストコの買い物は楽しい

「ららぽーと」はららぽーと和泉はじめコストコ併設という所が多いのは、相乗効果が大きいからでしょう。どちらもエンターテインメント性重視の時間消費型施設という共通点があり、実際にコストコでの買い物はワクワクします。

今回の関西5店舗目となるコストコ門真倉庫店?は、他の既存店に比べ格段に良い立地で、コストコホールセールジャパンとしては、関西ではこれ以上望めないような場所への出店となりました。

コロナ禍でネットでの購入が増えましたが、リアル店舗の良さがなくなることはありません。ららぽーと門真開業の頃には、以前のようにゆっくり買い物できる日常が戻っていてほしいものです。






カテゴリー: 商業施設 | 三井不動産のららぽーと門真(コストコ併設)2023年春開業 はコメントを受け付けていません