広島、DeNAなどプロ野球2020年コロナ禍の決算

新型コロナ禍に見舞われた2020年のプロ野球界は、開幕延期・無観客試合などで、球団経営環境の厳しい1年となりました。

球団経営は、チケット収入、広告・スポンサー料、放映権料、グッズ・飲食売上、ファンクラブ会費等から選手年俸や運営費(移動費・宿泊費)を支払う現金商売です。売上激減の2020年はキャッシュが回らず、資金繰りはタイトだったでしょう。

セリーグでは広島、DeNA、ヤクルト3球団で2020年度(2020年1月1日~12月31日)決算公告がされています(巨人、中日非公表、阪神は3月決算)。

そのセリーグ2020年シーズン観客動員数は、前年300万人以上動員した阪神や巨人が6分の1の約50万人と大幅下落し、広島東洋カープが53.8万人(前年比168.2万人減)で最多という結果でした。

観客動員数

一方、球団経費で大きい選手年俸は通常シーズン同様の支払いです(ソフトバンクは別格として、広島やDeNAの総年俸はかなり上位)。

◆コロナ禍で球団経営は大ダメージ

そんな厳しい経営環境下の決算では、独立採算制で球団経営優等生広島カープが大幅赤字に転落しました。
一方、ヤクルトは1億5千万円の赤字にとどまり、DeNAは5.2億円の黒字とまりましたが、どちたも親会社から相当な額の赤字補填がなければ到底不可能な決算数字です。

比較テキスト

DeNAを100とした3球団の貸借対照表。流石に広島東洋カープのBSも利益剰余金が減り、負債>純資産です。DeNAは2015年に横浜スタジアムを取得(友好的TOBで)しているので、固定比率が高くなっています。

自前の球場を持たず明治神宮に球場使用料を支払っている経営規模の小さいヤクルトは、スタジアムビジネスが出来ない分非常に厳しいですが親会社は広告宣伝と割り切っているのでしょう。

広島とDeNAの当期純利益推移。

カープDeNA純利益

DeNAはチーム(ベイスターズ買収は約100億円といわれる)の資産価値維持向上のためにも、赤字決算は避けたかったのかもしれません。

広島東洋カープの業績は中国新聞デジタルによると
●売上高:85億5735万円(▲83億4489万円)
●入場料収入:16億6000万円(▲41億3500万円)
●グッズ収入:13億5600万円(▲22億8800万円
と大きな減収です。

売上の構成比もこの1年ですっかり変わりました。

「その他のカテゴリー」に含まれる放映権料、広告・スポンサー料、ファンクラブ会費などは比較的減収幅が小さかったようです。

このコロナの猛威は続いており、各球団のコロナ対策費用もかさむ訳で、今期も極めて厳しい球団経営になるでしょう。

今年甲子園に行ったのは春のオープン戦だけですが、球場内の売店が全部閉まっており全く寂しい限りでした。何とか早く、佐藤輝タオルで心おきなく応援できる日が来てほしいものです。






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アフターコロナの新築マンション市場好調続く(近畿圏3月)

大阪府や兵庫県・京都府に緊急事態宣言が発令される状況でも、アフターコロナを見据えた新築マンション市場は活況を呈しています。

3月の近畿圏マンションは、発売戸数1,175戸のファミリー向け(2~4LDK)が契約率74.6%、特に大阪市発売分は億ションが初月で90%近い契約と絶好調です。

各価格帯別の3月の販売状況8,000万円台以外は、ほぼ契約率70%超え。

価格帯別

不動産市況の良化は近畿圏だけでなく首都圏も2月3月と好調が続いており、今後しばらくはこの流れに変化はなさそうです。

首都圏近畿圏

リモートワークなどで「住まい」への関心の強まり、外出自粛や給付金による家計の金融資産増などもあり不動産業界には順風が吹いています。

このアフターコロナのマンション市場ではコロナ前の都心駅近独り勝ちと違い、人気化した郊外部の3LDKタイプと都心部の高規格物件がエンジンとなっているのが特長です。

1~3月を累計した間取りタイプ別販売状況でも3・4LDKの好調さが目立ちます。

13月累計

新型コロナに見舞われた当初は大きく落ち込んだ発売月契約戸数(ワンルーム等狭小型除く)も、昨年8月から今年3月まで8ヶ月連続で前年同月を上回っています。

契約戸数

2021年近畿圏のマンション発売戸数と初月契約率推移。2月3月と順調です。

戸数契約率推移2021

近畿圏3月の指標。ワンルーム供給増で1戸当り価格は大きく下落しています。

・発売戸数1,815戸(前年同月比18.8%増)
・契約率    74.8%(前年同月比5.6ポイントアップ)
・1戸当り価格  4,226万円(前年同月比13.8%ダウン)
・1㎡当り単価  75.7万円(前年同月比0.7%ダウン)

コロナ禍で郊外部の不動産再評価の動きは確実に進んでいます。近所の中古住宅も不動産業者さんによると「売りに出る前に決まる」(即売れること?)という過熱状態になっているようです。






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「ららぽーと門真(仮)」にコストコが出店?

国道163号線と中央環状線(近畿自動車道)に面する門真市旧パナソニック工場跡地で、三井不動産の大型商業施設「ららぽーと門真(仮称)」建設工事が進んでいます。

約167,000㎡(甲子園球場4.3個分)の用地をA~Dの4敷地に分け、商業棟ができるA・C両区画が先行工事対象です。
A区画の商業棟は「ららぽーと」で確定、C区画商業棟には「コストコ」が出店すると噂さされています。

敷地区画

建築計画では、区画Cは3階建て延べ面積約41,000㎡の商業棟にガソリンスタンド併設となっており、コストコが一棟テナントとなる前提のような仕様です。

やはりコストコ出店は確実なようで、1階は回遊性の高いワンフロアの売場、2,3階は駐車場という構成になるのでしょう。

◆コストコの関西店舗と出店基準

幹線道路沿いに出店が基本のコストコ(ららぽーとも同様)にとって、大阪市に隣接する門真地区は車のアクセス性良く、周辺人口は稠密でこれ以上ない出店適地と思われます。

コストコホールセール社の具体的な出店基準は以下のようになっています(同社HPより)。

 ・敷地面積:10,000坪(約33,000㎡)以上
 ・建築面積:4,500坪(約15,000㎡)以上
 ・半径10km圏:人口50万人以上
 ・駐車収容台数:800台以上
 ・車のアクセスの良さ
 ・購入・定期借地(40年以上)・建賃

「ららぽーと門真(仮)計画」の後背地は住宅が密集し人口密度が高く、上記出店条件の「半径10km圏:人口50万人以上」を軽くクリアする半径5km圏で約90万人の人口を擁するところです。
ららぽーと和泉でも上手くららぽーとと棲み分けているコストコにとって、魅力ある立地であることは間違いありません

商圏図

またこの計画地商圏内には、大量ロット販売方式のコストコが重視するファミリー層富裕層が多い吹田市・豊中市・茨木市を抱えています。車のアクセス性も良いので、立地ポテンシャルは高いです。

なおテナントとしては、土地所有者三井不動産と長期の「定期借家契約」を結ぶのでしょう。

いずれにしろ出店が予想されるコストコは、商品や実演販売を見たり楽しんだりする買い物のレジャーランド的要素がある商業施設なので、近隣イオンモールとの競合はないはずです。






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