南大阪のららぽーと美原やセブンパーク(仮)の開業は?

新型コロナ感染第3波の勢いが止まりません。すべての事業計画がコロナ次第となってしまい、大型商業施設の着工延期や開業延期が続くという状況になっています。

南大阪では競合環境の厳しいこともあり、当初11月開業予定だった松原市天美の「アリオ松原」が開業を来年に延期する(建物はほぼ完成)という決断が下されたようです。

「アリオ」は、セブン&アイホールディングス傘下のデベロッパー、セブン&アイ・クリエイトリンクが手掛ける大型商業施設ですが関西では認知度が殆どありません。

今回施設名に「セブンパーク」を付加するテコ入れもするようですが、食品スーパーを核テナントとする周辺住宅地向けと違いエンタメ性も追求する大型商業施設(のはず)なので、このコロナ禍では開業延期はやむを得ないでしょう。

それでも大和川以南は、阪急百貨店の「堺北花田阪急」が撤退するなど、市場ポテンシャルは大きくはなく、大型ショッピングセンター激戦区です。

セブンパークアリオ松原(?)は、至近距離に「イオンモール堺北花田」があり、5.5km南方では「ららぽーと美原」が2022年に開業を予定しているなど難しい立地です。このSCはスポット開発であり広域からの集客次第で、開業後も厳しい運営が強いられることもあり得るでしょう。

立地

アリオとららぽーとの計画概要。どちらの施設もロードサイドの立地上来場者の90%程度の車利用を想定しているので、かなりの駐車場収容台数です。

計画概要

なお、ららぽーと美原の開業予定は2022年で今の所は変わりありません。三井不動産の直近IR資料では、「ららぽーと」の来場客数は通常の8~90%位まで回復(9月時点)しています。

2022年でも新型コロナが完全に終息とはならないでしょうが、「ららぽーと」は既に関西3店舗で実績があり、かつ明快な出店戦略のもとでの計画なので、開業時期の予定変更はないのではと思われます。

堺市に隣接する和泉市では、既に「ららぽーと和泉」が営業しています。

広域図

(過去記事:三井不動産が「ららぽーと美原(仮称)」を下期着工へ

ららぽーとの店舗と出店計画地。

ららぽーと展開

◆南大阪は東西への移動がむつかしいという地域特性

南大阪特にららぽーと美原が出来る堺や和泉泉州地域で注意しないといけないのは、鉄道が大阪方面の南北方向にのみ走っているので、東西間の(横)移動が極めてむつかしい地域だということです。隣接の市に行くにも電車なら大回りしなければ行けません。住民の意識も(難波や天王寺など)主に大阪市のターミナル駅の方に向いていると感じます。

堺市を通るJR、南海、泉北高速、大阪メトロ総て縦方向です。

堺市行政区

そういった鉄道事情で大阪南部は車社会となっています。地形が平坦なのに近畿の政令指定都市のなかで堺市の自動車保有台数比率が最も高くなっているのは、東西移動が難しいことによるものです、(データは少し古いH27年のもの)。

自動車保有

そのためアリオもららぽーとも高速道路傍に立地し、高速道を利用して南や北側及び東側(奈良や大阪東部)などから多くの集客を見込んでいるでしょう。ちなみにららぽーと美原の一次商圏は半径10km圏となっており、松原市のセブンパークと被っています。

テナント構成やキーテナントなどは分かりませんが、年間想定来場者数1,300万人という強者のららぽーと美原に対して、セブンパークがどんな強みを打ち出しどんな差別化戦略をとるのか注目です。

図はららぽーと美原予定地を中心とした10km圏、20km圏の同心円です。

当面withコロナの時代が続くであろうなか、コロナ禍であっても行ってみたいと思わせるような魅力ある商業施設に出来るかどうかデベロッパーの真価が問われるところでしょう。






カテゴリー: 商業施設 パーマリンク