マンション市場、高価格帯不振も実需の3LDK好調(近畿9月)

近畿圏マンション市場9月度が発表されました(不動産経済研究所)。
過去最低の発売戸数(1,288戸)との記事もあったものの、実際は投資用ワンルーム・都市型コンパクトが激減しただけで、実需(2~4LDKタイプ)は前年比発売数47.7%増、前月比27.8%増の1,118戸、契約率69.5%と秋商戦のスタート月に相応しい好結果となっています。

新型コロナ禍の混乱から、関西の新築マンション市場は順調に立ち直ってきていると言えるでしょう。ただコロナ前とはやや形を変えた(実需主導の)市場になっていくと思われます。

ファミリー型推移グラフ

新規発売物件で発売月に契約出来た戸数(ワンルーム系除く)も5月の落ち込みをまだカバーしきれていないものの、右肩上がりになってきています。今後は4月5月において購入延期された繰り延べ需要にも期待できると思われます。

初月契約戸数

9月の発売・販売状況を価格帯別に見ると、投資用物件の発売数激減と8,000万円超の高価格帯物件の契約不振が目立つ一方、ボリュームゾーンの3,000万円~4,000万円台のファミリー向け3LDKタイプが郊外部物件中心に好調でした。

特に3LDKの販売が好調だったのは以下の府県の物件です。
    ・兵庫県下 契約率74.2%(155戸発売115戸契約)
    ・京都府下 契約率100% (86戸全戸契約)
    ・滋賀県  契約率100% (90戸全戸契約)

価格帯別

やはり新型コロナ禍は、郊外マンション購入の大きなきっかけとなっていると思います。

◆首都圏も上昇基調へ

首都圏マンション市場も上昇傾向が鮮明になってきたようです。こちらも郊外部の供給が増えていけば、契約率も上がりそうな気配です。

首都圏近畿圏

近畿圏9月の指標。1R、都市型コンパクトが減少したので、平均価格は大幅アップ(契約率は低下)しました。


・発売戸数   1,228戸(前年同月比12.7%減)
・契約率    69.2%(前年同月比6.5ポイントダウン)
・1戸当り価格  4,693万円(前年同月比36.1%アップ)
・1㎡当り単価  68.2万円(前年同月比1.2%ダウン)

近畿レインズによると中古マンション成約数も9月に前年比大幅増、10月もほぼ前年同月並み(▲2.2%)となっており、マンション市場は新築中古ともはっきりと回復基調となっています。






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