新設住宅着工、7月も前年比11.4%減と厳しさ続く

7月の新設住宅着工戸数は13ヶ月連続減少となる前年比11.4%減の70,232戸、季節調整済年率換算値では82.8万戸となりました(2019年は90.5万戸)。

消費税増税での落ち込みと新型コロナのダブルパンチで、2020年の着工戸数は2009年リーマンショック時以来となる80万戸割れもあり得る状況です(7月までの実績468,352戸)。

着工戸数推移

新設住宅市場は所得環境悪化や融資厳格化などで、前年比2ケタの大幅減が続くなか先行指標となる、住宅メーカーやアパート建築大手などの受注速報からも回復の兆しが見えません。これでは8月9月での反転期待は難しく、10月~12月期に(コロナ次第で)立ち直りのきっかけがつかめるかどうかというような苦しい展開です。

前年比

利用関係別では、持家が前年同月比13.6%減と最も大きく減少しており、将来不安もありこの個人の住宅取得マインド回復には時間がかかりそうです。

月別

◆近畿は11,782戸(前月比+7.3%)

近畿の2020年7月新設住宅着工戸数は、前年同月比▲8.3%の11,782戸で前月比では+7.3%となっています。貸家が7月も堅調で5,000戸台になっており(前年同月比は▲5.3%)、分譲住宅ではマンション着工戸数が大幅増でした。実需向けマンション需要は底堅いので、着工先送りをせず販売長期化も見込んだうえで早めに商品化していくということでしょうか。

着工戸数テキスト

新型コロナでむしろ住宅に関する意識は強まっていて、新築販売や中古売買は平常ペースに戻りつつあるようです。ただ持家や貸家の着工は将来不安や融資厳格化で当面低水準で推移せざるを得ないでしょう。






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