駅前一等地自社ビル戦略のヨドバシカメラ、ブレない強さ

新型コロナウィルスは未だ終息の気配が見えません。たまに電車に乗っても何か以前とは違う空気感(ピリッとした緊張感とでもいうような)があるように感じます。

感染予防の基本は「手洗い」につきるようです。この医学の歴史上最も偉大な2大発見の1つ(もう1つはペニシリンの発見)という「手洗いによる感染症予防効果」は、昔それを知ってこんな平凡な事のなかに真理があるのかと感動したものです。

改めて日常のごく小さな当たり前のことを、きちんとやっていかねばと思う今日この頃です。

ヨドバシカメラの2019年3月期の決算公告がありました(2月10日)。非上場会社なので官報で周回遅れの決算開示です。売上を追わず利益重視の独特の経営を貫き、安定した決算が続いています。

決算公告

家電量販大手3社の比較。ヨドバシカメラは、ブレずに駅前一等地自社ビル戦略とネット戦略を推進し極めて高い売上高営業利益率を誇ります。住宅事業進出大失敗のヤマダ電機の凋落とは対照的です(中・高級家具の大塚家具子会社化もシナジー効果のない悪手ではないのか)。

売上高グラフ

営業利益・経常利益・当期純利益でもヨドバシが他を圧倒しています。

利益グラフ

上記決算書には出ていませんが自社ビルで店舗展開しているヨドバシカメラは、土地の含み益が極めて大きいはずです。

関西2店舗のうち(京都店は東本願寺の借地)ヨドバシ梅田タワーの敷地17,256㎡(約5,220坪)は、1997年一般競争入札において1010億円で取得したもので、坪単価は約1,935万円です。

ヨドバシ梅田図

当時圧倒的な高価格での落札が評判になりましたが、大阪駅北側駅前一等地として今や隣接地「グランフロント大阪南館」の公示価格は、1,900万円/㎡(令和元年)坪単価6,270万円まで上昇しています。

公示価格推移

ちなみにこのグランフロント大阪南館の基準地価(7月1日)は、は更に上昇しており何と2,170万円/㎡になっています。ヨドバシカメラにも大きな含み益をもたらしていることでしょう。

ただ、昨年開業の「リンクス梅田」は、テナントリーシングで少し苦労したように見受けられます。
ヨドバシ梅田タワーの初年度1,700億円(ヨドバシ梅田分含む)という、非常に大きな売上目標がクリアできるのかどうか注目です。






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