新築マンション市場上半期は発売、契約数共に減(近畿圏)

新築マンション市場6月度が発表されました。
近畿圏の1~6月上半期(投資用1K・コンパクト型除く)全体では、実需層の動きが底固く低~中価格帯の物件中心に販売状況は概ね順調に推移しています。しかし、発売数(前年同期比12.8%減)が絞られたため初月契約戸数減少が継続し、市場縮小傾向に歯止めがかかりません。

前年比

2019年上半期の価格帯別契約率。首都圏からのタワマン仮需が消え高価格帯は、発売数を抑制しても契約率低迷。ファミリー向けでリーズナブルな価格の物件は好調に推移。

価格帯別契約率
首都圏ほどの落ち込みがないのは、急激な価格上昇で販売不振に陥った2017年の教訓から事業主が価格抑制や商品企画にに腐心し、低金利など良好な住宅取得環境の継続も相まっての結果と思います。

ただ実際に発売初月に契約出来た戸数は減少傾向が続き、新築分譲マンションの価格高止まりをうけ、今後は中古マンションに需要はシフトしていくでしょう。

初月契約戸数

積みあがった完成在庫(近畿圏)も前月から39戸しか減らせず、6月末で1,088戸残っています。懸念材料です。

完成在庫

◆近畿圏6月も実需は安定

近畿圏6月度単月では、実需向け(投資用のワンルーム・コンパクトタイプ除く)発売戸数821戸、初月契約577戸(契約率70.3%)と発売数減で契約率はまずまず好調という結果でした。駆け込み需要の大幅反動減からは回復基調となっています。

実需向け

一方、近畿圏に比べ首都圏の低迷はまだまだ出口がみえません。

首都圏近畿圏

近畿圏2019年6月度の新築分譲マンション主要指標です。相変わらず投資用物件が大量供給されており、1Kと1DKだけで全発売数の4割以上を占める状況なので平均価格や単価は参考記録です。

・発売戸数   1,500戸(前年同月比23.9%増)
・契約率    73.3%(前年同月比2.3ポイントダウン)
・1戸当り価格  3,364万円(前年同月比6.0%ダウン)
・1㎡当り単価  65.3万円(前年同月比5%アップ)

フラット35悪用問題をうけ、銀行のローン審査が厳しくなっているようで、1LDKタイプなどは影響を受けそうです。
また膨らんできている完成在庫の販売に関して、値引き販売も増えていくかもしれません。






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