大阪最高価格地点のクリサス心斎橋を住友商事が取得

道頓堀の戎橋に面し、2年連続で公示価格の大阪最高価格地点となった中央区宗右衛門町にある都市型商業施設「クリサス(CROESUS)心斎橋」が売却されました。
買主は住友商事、敷地面積約151.9坪で取得額は208億円です(日経不動産マーケット情報)。

ミナミの商業地は、キタに比べ規模が小さく流動性の高い投資適格物件が多いことで、ファンドなどによる短期売買が活発です。今回の取引にあたり、昨年1月に日本リテールファンドが取得した、坪1億5000万円といわれる御堂筋沿い「Gビル御堂筋02」(プラダビル)の事例が参考にされているはずです。

取引事例
事例

今回の住友商事の取得額は、土地建物込みの単純計算で坪約1億3700万円です。「クリサス心斎橋」の公示価格(今年1月1日現在)は、1㎡当たり1,980万円=坪約6,534万円なので取引単価は公示価格のほぼ倍(建物部分を無視して)ということになります。

クリサス心斎橋の1㎡当たり地価推移。平成28年から公示価格と基準地価の共通地点となっているので、半年ごとの地価が分かります。
地価推移グラフ

このビルは、キリンプラザ大阪跡地に丸紅が2010年7月関西初出店の「H&M」をキーテナントとする商業施設「Luz心斎橋」として誕生させたものです。
2013年5月にシンガポールの日本商業施設特化型不動産投資信託(REIT)クリサス・リテール・トラスト(CRT)が丸紅から取得し、その後「クリサス心斎橋」に改名されています。

概要

「クリサス心斎橋」は、2017年にクリサス・リテール・トラストをMBOで買収した、米投資ファンドのブラックストーン・グループがオーナーになっていました。

クリサス心斎橋に入居するH&Mをはじめとするテナントは「Luz心斎橋」のオープン時から(カラオケ店を除いて)変わっていません。インバウンド客中心に圧倒的な通行量を誇る立地によるものでしょう。

当面、大阪の最高価格地点はミナミ優位が続きそう

今回の取引が反映されるなら9月に発表される、7月1日現在の基準地価も大きく上昇し、クリサス心斎橋の大阪最高価格地点の座は揺るぎないものになるでしょう。

それにしてもインバウンド需要がここまで顕在化していなかった2013年に物件を取得しているので、価格は当時の倍位に上昇していると思われます。CRTの目利き力には感心します。

(関連記事:住友商事心斎橋ビルが価格、上昇率共に関西トップ(基準地価))






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