サンケイビルがオンワード大阪本町ビル跡でオフィス開発

本町の旧オンワード樫山大阪本町ビル跡地を、フジ・メディア・ホールディングス傘下のデベロッパー「サンケイビル」が取得しました。本町通りに面した視認性の高い、2,634.32㎡(約796.9坪)の土地です。売主は積水ハウス子会社の積和不動産関西で、旧ビル等は既に取り壊され更地となっています。

サンケイビルは、この用地に東京都心部で展開する「S-GATE」シリーズとグレード・スペックが同レベルのミッドサイズオフィスビル開発を行う計画です。

オフィスビルは、そのビルの基準階(中層階)面積の広さや延床面積などで小・中・大規模に分類されます。下図はサンケイビル社のミッドサイズ=中規模オフィスビルのイメージで、基準階面積が100~300坪程度と他社(70~200坪程度が多い)より大きめになっています。
ミッドサイズオフィスイメージ

交通アクセスが良くポテンシャルも高い本町に、大阪で殆ど供給のない中規模ハイグレードオフィス新築は相当なテナント需要が見込めるはずです。また風格のある大阪のシンボル・ストリート御堂筋至近で、西日本エリアの新たな拠点ビルとしてのステイタス性も期待できます。

2016年11月頃作った周辺拡大図です。土地は接道的に四方路地で建物の設計自由度は高いです。

周辺図

本町拡大図

この土地は、2016年11月に積和不動産関西が、オンワード樫山ホールディングスから85億円(坪単価約1066万円)で取得しました。サンケイビルの取得価格は公表されていませんが、当然2年前よりも高くなっているはずです。

東急不動産がその敷地を坪単価約500万円で取得(2013年7月)した、南側のブランズタワー御堂筋本町は、中央大通り沿いということで、竣工前に完売したもののプロジェクト的には苦戦だったと思われます(半分近くが東京圏などからの投資需要?)。
そのブランズタワーよりは立地が良いこの用地でも、これだけ高地価ではタワーマンション(ホテル用地としても)も難しく、今回のミッドサイズオフィス建設が最有効使用といえるでしょう。

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◇東京で順調なミッドサイズオフィスビル

再開発などによる大規模オフィスの新規供給はあっても、高級感のあるグレードの高い中規模オフィスビルの新築は少ないため、東京では野村不動産の「PMO」(プレミアム・ミッドサイズ・オフィス)が成功をおさめています。

やや小さめの規模のビルでワンフロアを単独使用したいというテナントは一定数存在します。また、耐震性・セキュリティ万全で賃料は大規模オフィスよりも2~3割安い中規模新築ビルは、テナントのニーズが強いです。サンケイビルも東京の主要エリアで展開中の「S-GATE」物件は全て満室稼働とアナウンスされています。

今回の本町の計画地には「S-GATE」同等の高級感・スペックを有するオフィスビル開発が予定されていますが、旧耐震で築古の小・中規模ビルが多い大阪でもかなりの反響が見込めると思います。
今の大阪(と沖縄)は、全国で最も景気の良い都市でもあり(インバウンドという他力本願によるものではあっても)、ライバルのいないこの種ビル開発事業には大きなチャンスありといえそうです。

(過去記事:積和不動産関西取得のオンワード大阪ビルとブランズ御堂筋本町)





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