住宅着工件数、5月は分譲マンション大幅増(近畿圏)

近畿圏では、景気の先行指標となる新設住宅着工件数が、1年以上前から弱含みの状況が続いていました。住宅着工件数は
1.持家
2.貸家
3.分譲住宅
に分類され、そのなかでずっと好調だった貸家着工件数が、ピークアウトしてきていたからです。

その近畿新設住宅着工件数が、4月5月連続で前年同月比大きくプラスとなりました(国土交通省住宅着工統計)。分譲住宅のうち分譲マンションの着工増が要因です。特に5月は大阪市北区大淀南2丁目ホテルプラザ・朝日放送社屋跡超高層タワーマンションの着工が大きく寄与し、前年同月の3倍増となっています。

近畿圏の2018年1~5月分新設分譲マンション着工数推移。4月5月と急増。

分譲マンション着工数

同じく近畿圏新設分譲マンション着工数対前年同月比変化率。

分譲マンション変化率

5月15日に着工した積水ハウスなど計5社が事業主となる、ホテルプラザ跡の超高層タワーマンションは「(仮称)大阪市北区大淀南2丁目OM計画」というプロジェクトで、計画戸数約900戸という大型開発物件です。
竹中工務店の設計・施工で2022年6月竣工予定ですが、うめきた2期至近のこの立地なので、価格にかかわらず人気物件化間違いなしでしょう。

ホテルプラザ跡地図

下のグラフは、4月までの全国と近畿の着工件数対前年比変化グラフです。対前年比は、全国も近畿もマイナス圏での低調な推移が長く続いていました(出典:近畿通産局)。

住宅着工件数全国近畿

足元ではまだ好調が継続するも、分譲マンションに比べ前年をやや下回るペースで推移する近畿の2018年貸家着工件数(1~5月分)。

貸家着工件数

◆近畿の新設住宅着工件数増の勢い7月まで?

新設住宅が竣工すれば、家具や家電が売れます。なかでも持家や分譲住宅は経済効果が大きいので、分譲マンション着工件数増が続けば近畿経済にとって良いニュースでしょう。

そういったなか、7月4日には住友不動産により、836戸のマンション・ホテル(客室数202室)・店舗等で構成される地上56階建ての大規模複合タワーの着工がありました。総工費約500億円という、旧大阪北小学校跡地の大型再開発「(仮称)梅田曽根崎計画」がそれで、この超高層複合タワーは、新たな梅田のシンボルタワーとなるでしょう。836戸のマンションには分譲と賃貸があるようで、竣工予定は2022年3月となっています。

梅田曽根崎計画地図

ただ住友不動産の「(仮称)梅田曽根崎計画」以外で大規模な未着工マンションは、大阪市内中心部に限れば同じ住友不動産の備後町計画や堂島の電通大阪ビル跡位かと思う(正確には把握できていません)ので、秋以降のマンション着工件数に注目です。

(過去記事:ホテルプラザ跡積水ハウスなどのタワーマンションは51階建て
(過去記事:住友不動産の超高層タワーマンション(仮称)梅田曽根崎計画概要






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