十三駅がハブ機能で変貌?阪急2路線実現に期待ふくらむ

東南アジアからの旅行需要の拡大などで、2017年関西空港の出入国者数が初めて2000万人突破となりました。大阪観光局では、2017年の来阪外国人客数1111万人、消費額1兆1852億円と推計しており、伸び続ける大阪のインバウンド特需は地域経済のエンジンとなっています。

海外から人が集まることで経済が活性化する「観光」は、まだまだ高い成長が見込める分野です。関空アクセス改善のため、大阪市内南北縦断「なにわ筋線」など鉄道新線実現への動きが、インバウンド対応の一環として高まってきているのも当然と言えるでしょう。

阪急電鉄もインバウンドを背景に、昨年来次々と新線構想を発表しました。

阪急電鉄が計画する新規2路線が事業化に向けて前進する。国土交通省が
発表した調査によると、2031年開通予定のなにわ筋線の北梅田駅(仮)
と阪急十三駅を結ぶ「なにわ筋連絡線」や十三駅とJR新大阪駅を結ぶ
「新大阪連絡線」の採算性が良いとの結果だった。
実現すれば阪急沿線の神戸や京都方面、新大阪駅と関西国際空港とのアク
セスが改善する。阪急はなにわ筋線との同時開通を目指す。(4/11 日経新聞)

国交省の調査は、増え続けるインバウンドと関空の利用者増を踏まえて現在、近畿圏で構想・計画されている4路線の、空港アクセスにおける整備効果を調査・検討したものです。そのうち、なにわ筋連絡線・新大阪連絡線の2路線の採算性が良いとの評価が下されました。

新線図

近畿圏における空港アクセス鉄道ネットワークに関する調査(国土交通省)

なにわ筋・新大阪連絡線の概要。阪急の標準軌ではなく、JRや南海電車と同じ狭軌の路線となるのは、阪急が南海に乗り入れ関空へ直通列車を運行するためでしょう。ミナミほどインバウンドの恩恵に浴していない梅田には、関空アクセス特急は必要です。

阪急新線テキスト

阪急新線計画の前提となる「なにわ筋線」と阪急新線2路線が実現すれば神戸・京都・宝塚線が集まる十三駅がハブ(乗換え)になり、阪急沿線から関空、新幹線へのアクセスは飛躍的に良くなります。

新線が実現なら十三駅がハブ化(乗換え)

なにわ筋線を始めとする新線が実現した場合、十三駅はハブ化し駅施設のシームレス化が進み、旅行客はより円滑な移動が可能となるでしょう。今の阪急梅田駅と御堂筋線や大阪駅の間は遠すぎて大変です。

また、十三駅周辺に関しては、最近はマンションやオフィス系ビルも増え多少印象は変わってきているものの、大阪北部としてはややディープで特異な街です。ただ庶民的でミナミのようなコテコテ感もあるので、東南アジア系訪日客にウケることになるかもしれません。

十三駅に近い「アリナミン」の武田薬品大阪工場のグランドを、阪急阪神HDが取得したとの報道がありました。十三駅が関空へのハブ、ゲートウェイとなった場合には、阪急阪神HDによる駅周辺再開発がされるのかも注目です。

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