2017年分譲マンション供給ランキング(近畿圏)

不動産経済研究所から「全国マンション市場動向2017年(年間のまとめ)」が発表されました(2月21日)。そのなかの事業主別マンション供給数から近畿圏だけの事業主別マンション供給数をぬき出したのが下の表です。

2017年も都市型マンション(投資用)が主力のプレサンスコーポレーションが、圧倒的な供給戸数で8年連続近畿圏第1位(全国ランキングは2位)となっています。同じ都市型マンション供給の日本エスリードが2位(全国ランキングは7位)、日商エステムも5位にランクインしました。3社とも創業者が大京出身者というのも共通項ですが、首都圏に比べワンルーム規制が緩やかな関西は投資用マンション分譲が絶好調ということでしょう。

2017年に分譲された都市型マンションの用地は、概ね2015~2016年頃に取得開発されたものです。昨年のプレサンスコーポレーションは用地取得を一段と加速させていましたので、2018年分譲供給数でもダントツの首位になることは間違いありません。

ランキング表

プレサンスコーポレーションは3位の住友不動産に約4倍も大差をつけていますが、これは投資用マンション(ワンルーム・1K・1DK・1LDK・2LDKなど)とオーソドックスなファミリー型マンションの用地取得における難易度の違いが大きいと思います。

ある程度まとまった敷地の規模や画地条件が必要なうえ、ホテル用地との競合も激しいファミリー型マンション用地の取得は非常に難しくなっています。一方、投資用マンション用地は比較的敷地規模が小さくてもよいので、用地取得は相対的に容易になるでしょう。投資用とファミリー型ではカテゴリーが別のように思います。

◇積水ハウスがマンション分譲戸数伸ばす

注目は、東京五反田の地面師詐欺事件にからむ「会長解任」騒動で揺れる積水ハウスです。2016年はランク外から、2017年一気に全国9位、近畿圏10位に急浮上しました。おそらく2015年位からマンション用地開発に力を注いできていたのでしょうが地面師事件では少しリスク管理が甘かったようです。

ただ、東京でどう展開されているのかは分かりませんが、地元関西では強固な不動産業者ネットワークから良質な情報も多く集まり、北区や福島区、中央区では良い用地を取得されていました。また今後発売になる福島の旧プラザホテル跡の超高層タワーマンションは、積水ハウスのフラッグシップタワーに止まらず梅田の西に位置するランドマークタワーとなるでしょう。

積水ハウスにはプラザホテル跡のみならず、うめきた2期開発にからんで本社のある新梅田シティ周辺をより洗練された大阪新都心エリアに再開発してもらいたいものです。

(過去記事:積水ハウスの地面師詐欺事件にみる不動産取引のリスク
(過去記事:積水ハウスなど旧ホテルプラザ跡に超高層タワーマンション

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