阪急阪神HDに阪急阪神不動産誕生

昨年秋に報道されていた、阪急阪神ホールディングスのグループ内不動産事業再編に伴う「阪急阪神不動産株式会社」設立に関し、正式にニュースリリース(2月2日)がありました。新会社阪急阪神不動産のスタートは2018年4月1日です。

この不動産事業再編では、2006年阪急阪神ホールディングス発足時以降も阪急電鉄と阪神電鉄がそれぞれ主管していた都市開発や大型商業施設運営なども移管統合されることになります。ホールディングス中核会社2社の基幹不動産事業を新会社(阪急阪神不動産)に集約する意欲的な事業再編となっています。これで足元梅田地区を固めつつ、本格的な首都圏侵攻の体制も整うでしょう。

阪急阪神グループは、極めてポテンシャルの大きい梅田地区超一等地に多大な不動産を保有しているうえ「うめきた2期」開発も控えています。その阪急阪神が一元的・効率的な都市開発、商業施設管理などの体制を整えれば、大きな効果や価値深化・創造につながることになると思います。

また、新生阪急阪神不動産は名実ともに総合不動産デベロッパーになり、「ジオ」ブランドでのマンション分譲事業では製販一体体制が実現します。

改めて阪急阪神ホールディングスの収益構造をグラフ化しました。不動産事業は既に同社の収益を支える2本柱の1つになっています。また宝塚歌劇団などのユニークな「エンタテイメント・コミュニケーション」セグメントが結構な収益を確保しているのも目につきます。「株式会社阪神タイガース」も、平成29年3月期当期純利益7億円と黒字経営です。

グラフで見ると鉄道会社としてバランスの良い収益構造のように感じます。

収益円グラフ

現時点では、阪急不動産は阪急電鉄子会社(阪急阪神ホールディングスの孫会社)ですが、新会社阪急阪神不動産は阪急阪神ホールディングス社の中核会社の1社になります。

阪急阪神ホールディングス中核会社のイメージ図(2018年4月1日以降)
阪急阪神HD組織図

現在、梅田周辺の主な不動産事業プロジェクトは、思いつくものだけでも何件かあります。

梅田1丁目1番地計画
 阪神百貨店が入居する大阪神ビルディングと、新阪急ビルを一体的に建て替え複合ビル化。2022年の竣工予定。下図は位置図と詳細図。

位置図
梅田1丁目1番地詳細図

「海老江1丁目開発計画」
 野田駅北側海老江1丁目(旧大日本住友製薬研究所)において大規模マンション及び商業施設を建設。 分譲中のマンション販売は絶好調。商業施設は未公表。

「ホテルと食品スーパー入居の複合ビルをJR西日本と共同開発」
  両社が隣接して所有する土地の有効開発。ホテルは阪神ホテル。食品スーパーは「阪急オアシス」入居予定。

「南森町37階建て超高層タワーマンション計画
  人気の南森町(東天満2丁目)。日興ビルディング跡と周辺追加買収により1ブロック全体をマンション用地化。隣地追加買収コストが重く、相当な高額タワーマンションとなるも人気物件化必至。

などがあり、今後の展開が楽しみな案件ばかりです。




阪急ブランドにプライドを持つ阪急不動産は、マンション分譲事業に関して他の電鉄系不動産会社、東急不動産や近鉄不動産、京阪不動産などとは一線を画し、共同分譲事業はしません。(東急不動産と近鉄不動産は共同分譲事業は多い)。

ただ今後は、電鉄系不動産会社は別にして、海老江のマンション分譲で住友商事と組んでいるように他社との提携も柔軟にやるようになっていくでしょう。
とにかく2018年は、新阪急ホテルの移転建替えなど今後も大きなプロジェクトを抱える阪急阪神不動産に注目です。

また、今年の阪神タイガースは新外国人選手が良さそうで、十分優勝を狙える位置にいます。甲子園での応援今から楽しみです。

(過去記事:海老江1丁目計画の南側に阪急不動産等の大規模マンション
(過去記事:阪神電鉄が福島の廃線跡でJR西と不動産共同開発
(過去記事:阪急不動産の南森町(東天満)用地は37階建て超高層タワーマンション

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