東京建物の御堂筋沿いホテル用地着工へ

東京建物が、都市型ホテル開発事業積極展開のため、昨年北久宝寺町4丁目で取得した御堂筋沿いの開発用地「(仮称)御堂筋プロジェクト」はいよいよ来月着工します。2018年末予定だったホテル開業は少し遅れて2019年春頃になりそうです。ホテルオペレーターは未発表ですが、客室数300の新ホテルは外国人観光客が好むミナミにも近い好立地に位置します。

旺盛なインバウンド需要取り込みのため、大阪市の都心部ではホテル建設ラッシュですが、メーンストリート御堂筋沿いという立地は希少です。東京建物のこの用地は、「御堂筋本町南地区地区計画」区域内にあり、御堂筋にふさわしくない用途の建築物は禁止されるなど、美しい御堂筋の沿道景観が将来にわたって法的に担保されています。都市景観再構築が図られる御堂筋はその魅力・風格を更に高めていき、併せて御堂筋に面する土地もバリューアップしていくでしょう。

東京建物のホテル計画地のすぐ近くにある南御堂では、積和不動産関西(積水ハウスグループ)が「御堂会館建替え工事」を行っており、建替え後は「エクセルホテル東急」関西初出店が予定されています。好調を保つインバウンド需要、東京五輪特需も控える2020年に向けて御堂筋沿いのホテル計画が一斉に動き出している感じです。

(仮称)御堂筋プロジェクトの概要。御堂筋に面する低層部(1~2階部分)は、賑わい創出のためカフェなどの飲食店や小売店などに限定されるためファッショナブルな雰囲気になると思われます。

拡大図。2つのホテルができればオフィスも多いこの一角は、業務時間外でも華やいだ雰囲気と活気がでることでしょう。

東京建物のホテル用地現地。

御堂筋沿いで計画されている各ホテルの位置図。御堂筋沿いではないものの「御堂筋本町地区地区計画」内の「アパホテル&リゾート」も入れました。


ロイヤルパークホテルが入居するオービック御堂筋ビルの新築工事。

アパホテル&リゾートも間もなく着工。アパホテルは南森町でもホテル建築中。

エクセルホテル東急が入る南御堂の御堂会館建替え工事。

大阪のホテル市況は今絶好調と言えるでしょう。3月の大阪府の客室稼働率は全国一で、特にシティホテルの稼働率は90.0%と極めて高くビジネスホテルも86.7%とホテル不足が顕著です(観光庁観光統計)。
大阪市内のホテル総客室数は、2015年3月末で約49,700室ですが(厚生労働省HP)、ホテル開発ラッシュの大阪都心部で今後新規に創出される客室数は10,000室以上にも達すると言われています。ただ、訪日外国人を2020年には4,000万人(2017年2,800万人位?)へという政府目標も現実味はある状況なので、当面は新しく開業するホテルも順調な滑り出しを期待できると思われます。

また、大阪の外国人宿泊客は、韓国、中国、香港などの東アジア系が圧倒的に多いのが特徴です。同じ関西でも欧米系の多い京都とは大きく異なります。大阪で新規開業するホテルは東アジア系外国人観光客をどう取り込めるかが経営上のキーポイントになりそうです。

3~4年前位には、骨董通りの老松町で古美術品を購入する中国人観光客が目立っていましたが今はさっぱりです。一方で以前は見なかった南森町のドラッグストアや中村屋のコロッケを買っている中国人系観光客を見るとある種健全で、インバウンドも安定成長期にきているように思ったりします。

(追記:8月1日東京建物から「ホテル開発事業の概要、オペレーターの決定」のニュースリリースがありました。ホテルオペレーターは外資系ホテル運営会社「イシン・ホテルズ・グループ」、ホテルブランドは「ザ・ビー大阪心斎橋(仮称)」です。客室数は309室、2019年春開業予定です。

(関連記事:南御堂に続きオービックの複合ビルにもホテル、御堂筋で開発続く

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