電通大阪ビル跡はホテル併設の超高層タワーマンションか

東京建物が2017年12月に取得した、堂島の電通大阪ビル跡地(約4,800㎡)を、「堂島二丁目特定街区」として指定する都市計画案が発表されています。

街区に宿泊施設や、にぎわい・交流機能等を導入することより容積率の最高限度を1200%に引き上げ、建物の高さ限度を195mとするなどがその内容です。

この地区計画が決定すれば、分譲マンション「ブリリア」を中心にホテル、物販・飲食施設などで構成される複合型超高層タワーマンションが誕生するでしょう。

地区計画の決定により「堂島二丁目特定街区」は、建物の高さ限度が195mとなるので、住友不動産が7月に着工した、「(仮称)梅田曽根崎計画」による大規模複合タワーに匹敵する高さの高層建築物が可能となります。ただ、敷地面積が約6,800㎡あり延べ床面積も大きい「(仮称)梅田曽根崎計画」に比べると、ややスリムなビルになりそうです。

住友不動産の計画・・・(仮称)梅田曽根崎計画:地上56 階建て、高さ191m
 

 住友不動産の超高層タワーマンション(仮称)梅田曽根崎計画概要

東京建物による電通大阪ビル跡「堂島二丁目特定街区」の具体的な計画内容は発表されていませんが、その構成について勝手な予想をすると

・最上階含む数フロアー:分譲マンション
・高層部~中層部:ホテル
・中層部~低層部:分譲マンション
・1~3階:飲食・物販・文化ゾーン

みたいな構成になると面白いと思います。

「堂島二丁目特定街区」は交通利便性抜群で観光にもビジネスにも動きやすい好立地なので、ハイエンドのホテルが入居するのではないかと思います。周辺は雰囲気がよく、低層階に入るであろうカフェ、レストランなどの飲食系も賑わいを演出するでしょう。

いずれにしろ楽しみな計画ではあります。

(過去記事:東京建物が電通大阪ビルを取得





カテゴリー: 再開発 | 電通大阪ビル跡はホテル併設の超高層タワーマンションか はコメントを受け付けていません。

阪急阪神HD、ヨドバシ梅田タワーに大阪最大規模のホテル

「阪急阪神ホールディングス」は、高さ150m、35階建て「ヨドバシ梅田タワー(仮称)」9階~35階に、大阪市内最大の1000室規模となるホテルを出店すると正式発表しました。開業は2020年初春の予定です。

ハズレることがない梅田最強立地で開業する新ホテルのメインターゲットは、増え続ける訪日外国人客です。アクセス性抜群の強みで、それらインバウンド客にファーストチョイスされるホテルになるでしょう。阪急阪神ホールディングス中期計画の課題「インバウンド需要の取り込み」に多大な貢献をすると思います。

梅田駅直結で、宴会・婚礼などフルサービスの都市型ホテル大阪新阪急ホテル(客室数961室)は、そのまま営業を続け2022年以降に建替えとなります。宿泊主体型新ホテルとは、棲み分けして共生するという戦略のようです。

また、ヨドバシ梅田と「ヨドバシ梅田タワー(仮称)」の建物外周に設けられる予定のペデストリアンデッキは、JR大阪駅などと接続しホテル利用客にとって大いに役立ちそうです。

ヨドバシ梅田タワーとデッキ

現在大阪新阪急ホテル前にある空港リムジンバス発着所も新ビルに移動してくるものと思われます。

空港リムジンバス発着所

「ヨドバシ梅田タワー(仮称)」完成予想図(西側から)

ヨドバシ梅田タワー(仮称)」完成予想図

「ヨドバシ梅田タワー(仮称)」の立地が最高であることは間違いないのですが、オーバーストア状態のなか商業フロアーにどんなテナントが入居するのか注目です。

◆ヨドバシ梅田タワー(仮称)のテナントとなるホテルのブランドは

新ホテルは阪急阪神ホテルズ直営として、ラグジュアリーのホテル阪急インターナショナル、大阪新阪急ホテル、新阪急ホテルアネックス、梅田OSホテルに次いで梅田地区5店目のホテル出店となります。

しかし、リーガロイヤルホテルの984室を上回る大阪市内最大規模となる新ホテルの、具体的なホテルブランドは発表されていません。当初は、老朽化が進む大阪新阪急ホテルが、インバウンド宿泊需要にフォーカスした形で新ビルに移転するのだと思っていましたが、阪急阪神ホテルズが展開する宿泊主体型ホテルがテナントとして入居ということです。

阪急阪神ホテルズの宿泊主体型ホテルブランドとしては、シングル主体の「レム」がありますが、ヨドバシ梅田タワー(仮称)に入居するのは「レム」の上位ブランドで、ダブルルーム主体の「レムプラス」になると思います。2人利用が基本で居住性や快適性を高めた「レム」のワンランク上の新ブランドです。

インバウンド需要を意識するなら、1室当り収容人員を増やし、中価格帯の室料で収益極大化を志向するのは当然です。そういう意味では新ホテルは「remm+(レムプラス)」一択のような気がします。ちなみに、現在建替え中の阪急神戸ビル東館で2021年春オープン予定のホテルも「レムプラス」が出店するようです。

梅田地区のホテルも、訪日外国人をめぐる競争が激しさを増しています。それでも梅田では「阪急ブランド」は圧倒的な強さを見せると思います。





カテゴリー: 商業施設 | 阪急阪神HD、ヨドバシ梅田タワーに大阪最大規模のホテル はコメントを受け付けていません。

三菱地所、関西の不動産会社アーバンライフ買収へ

三菱地所は7月24日、東京証券取引所2部上場、関西地盤の不動産会社アーバンライフ(神戸市東灘区)を株式公開買い付け(TOB)で買収すると発表しました。(三菱地所ニュースリリース)

今回のTOB取得価格は7月24日の終値(1026円)を大きく上回る1株2415円です。値動きの少なかったアーバンライフ社の株価は25日以降急騰しています。

アーバンライフ株価

TOB期間は7月25日(水)から9月4日(火)までの30営業日ですが、早速ストップ高連発で7月30日(4営業日)には一気にTOB価格に到達しました。以後は、ほぼ横ばいに近い水準の株価で推移するでしょう。
5営業日推移

三菱地所によるとアーバンライフの筆頭株主、森トラスト(64・7%の株式保有)はTOBに応じる方針ということなので、このTOBは粛々と進み、アーバンライフは上場廃止となるでしょう。三菱地所は全株取得を目指していますが、その買い付け総額は約76億円ということです。

◆アーバンライフの現状と今後

1970年芦屋で設立されたアーバンライフ社は、阪神間や京都・大阪に昭和40年代からマンション分譲を手がけてきたマンションデベロッパーの草分け的存在でした。「アーバンライフ」などのブランド名で好立地に洗練された質の良いマンションを供給することで、イメージの良い会社だった印象があります。ちなみに「アルコープ」も同社がはじめて導入したそうです。

しかしバブル崩壊後の不況で、2004年森ビル開発(現:森トラスト)の子会社となりその傘下で経営再建を目指しましたが、2007年のサブプライム問題に端を発したマンション市況の低迷もあり、2012年には分譲マンション事業から撤退しています。

その後、マンション管理部門を関西電力に譲渡(現関電コミュニティ)するなど事業を再編スリム化し、営業エリアも不動産賃貸以外は阪神間に特化しているようです(連結従業員数104名)。

現在の主力業務は、不動産賃貸をメーンに仲介・販売代理や不動産販売などで、収益構造は大きく変化してきています。下の2018年3月期の売上高内訳(売上高:約32億円、当期純利益:約5億円)グラフで、緑色の部分「不動産販売」は中古マンション買取再販事業です。

円グラフ

なお、今年5月、本社の入っている「東神戸センタービル」を約70億円で東京の投資会社に売却し、譲渡益約34億円で約12億円の累損を一掃しています(神戸新聞NEXT)。

本社ビル

三菱地所は、アーバンライフの知名度を生かして、関西圏での不動産業や中古物件の流通事業の強化につなげる考えということです。アーバンライフによる阪神間での、分譲マンション事業再開があるかもしれません。






カテゴリー: 不動産 | 三菱地所、関西の不動産会社アーバンライフ買収へ はコメントを受け付けていません。